収穫前に、糖度、酸味、PHレベルを確定するために製造所でブドウの計測を行います。
新鮮なブドウは収穫後すぐに予備処理が施され、すべて徹底した手作業によって分類されます。 これは葉や痛んだ果実がステミングマシンに混入し、一緒に圧搾されてしまうことを防ぐのに必要な作業です。
下準備の後、ブドウはステミングマシンに移され、特別な軽い圧搾にかけられます。それぞれの実は発酵用の醸造容器に移される前には完全にジュースとして絞られるのではなく、軽い圧力で絞られるだけです
発酵は、クヴェブリと呼ばれる特殊な粘土製の容器を使用する方法だけで行っています。クヴェブリを使用したワイン造りはグルジアの伝統的な手法です。現代においては他の手法と比べるとより多くの手間がかかりますが、私たちは自信をもってこの方法でワイン造りを行っています。
クヴェブリは、内側は蜜蝋でコーティングされ、外側は石灰で覆われた蝋焼き付けの陶土の容器で、すっぽりと地中に埋められています。
私たちはクヴェブリを使用したワイン造りが最も環境に優しく自然な方法であると考えており、それはまた気温の変動によるリスクを回避することもできます。更なる利点としては、クヴェブリを使用したワイン造りは風味を損なうことなくブドウ本来の味を保つことができることでしょう。シャトー・ゼガーニで使用されているクヴェブリの容積は2トンです。
クヴェブリに加え、私たちが造るワインのなかでは、すべてのワイン愛飲家たちを楽しませるようなワインの味をより複雑で豊潤なものにさせる、フレンチオーク製の樽の中で熟成させるものもあります。精製段階においても私たちはワインの味や質に悪い影響を及ぼすような方法は徹底して選びません。ワインをデキャンタージュして熟成を促す行程は、シャトー・ゼガーニで行われている自然で唯一のワインの精製方法です。
あらゆる種類のワインはそれぞれに熟成期間があります。12ヶ月から36ヶ月後、シャトー・ゼガーニのワインは瓶詰め作業に入ります。この期間に私たちはワインを数回試飲し、ワイン通やワイン愛飲家たちが楽しめる最も優れたものを選出していきます。
技術的にはここまでがワイン造りにおける私たちの責任を受け持つ点ですが、私たちのチームが自然と向き合いワイン造りに注いだ努力の結晶であるシャトー・ゼガーニのワインは、輸送や販売時におけるまで温度管理を行っており、また、安全性を保つために特別な保護のマークをボトルにつけています。
|